怪しまれてからでは遅い

  • 追加
  • 中国の古いことわざに「李下に冠を正さず」というのがあります。

    直訳すると、「李」、つまり「すもも」の木の下で、「冠」、つまり帽子を直そうとしてはいけない、ということです。
    もう少しわかりやすく、どんな意味かを説明しましょう。

    すももの実が成っているの木の下で、帽子を直そうと手を頭へやったとします。
    すると、それを見た人は「あっ、あの人は、木の枝に成っているすももを盗もうとしているのだ」と誤解してしまいます。
    いくら自分は帽子を直そうとしただけだ、と弁明しても、誤解を解くのはむつかしい。
    ですから、すももの木の下で帽子を直そうとしてはいけませんよ、ということです。
    もっと一般的な注意事項として言うなら、怪しまれるようなことはしないように気をつけましょう、ということです。

    このあたりまでは、たぶん、ことわざの解説書に載っていることでしょう。
    「なんだ、あたり前のことじゃないか」と思われて、気にしない人が大半ではないでしょうか。
    わたしも、学生時代はそのように思っていました。

    社会人になって、いろいろ世間というものにふれているうちに、少し考えが変わりました。

    このことわざの真意は、たぶんこういうことです。
    「疑われてからでは遅いんだよ」

    つまり、うっかりと、なにか誤解されるようなことをして、責められたとします。
    そこから誤解を解くのは、大変な労力が必要です。
    そして、大変な労力をかけて誤解を解いた、と自分は思っていても、実は他人は心のどこかで「あの人はちょっと疑わしい」と思っているものなのです。
    そのくらい、疑われるということは恐ろしいのです。

    昔から、世間にはそんなことはよくあることだったのでしょう。
    ですから「予防が何より大事」であり、「李下に冠を正さず」という言葉がことわざとして残ったのだと思うのです。

    お互い、身を慎んで、気をつけましょう。




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