さま変わりした雨宿りの光景
朝礼ネタ2487 2021/01/01 マナー社会・経済一昔前は、急に降り出した雨をしのげる場所がないか探すことが多かった当時、多くあった一軒家の軒先で雨宿りをする光景が見られました。
ちょうど1人分の雨宿りができるスペースになっていた、窓の外まで伸びていた軒先で雨が落ち着くまで待っていました。
しかし、アパートやマンションなどの集合住宅が増えた現在は、気軽に雨宿りができなくなりました。
コーヒーや紅茶を飲みながら、喫茶店で雨宿りをすることもありました。
昔の喫茶店は、飲み物を注文すれば数時間いてもうるさく言われませんでしたが、出入りの頻度が高いスターバックスやコメダコーヒーのような最近の喫茶店は、長時間いられません。
厳密に言えば違うかもしれませんが、1つの傘に2人が入る相合傘も、立派な雨宿りの方法でしょう。
傘を持っていないうえ、置き傘もないとき、学校や職場の友達に頼んで傘に入れてもらうことがよくありました。
異性と傘に入っていた2人を冷やかしたこともありました。
また、学生時代の黒板には、傘のように書かれた矢印の先端にハート、左右に相合傘をしていた2人の名前が縦書きで記され、「相合傘をしていた」とよく冷やかされました。
昔当たり前だった、一軒家の軒先で雨宿りをする光景がなくなり、軒先に立っているだけですぐ警察に通報される時代になってしまったことが残念です。
雨宿りがし難くなった一方、学生カバンやハンドバッグに入る折りたたみ傘のサイズも増え、レインコートやポンチョなどの雨具の種類も豊富です。
ゲームセンターやボウリング場などの遊戯施設のほか、ファストフード店、ファミリーレストラン、イートインスペースがあるコンビニエンスストアなどが雨宿りの定番です。
最近の激しい気象の変化では難しいかもしれませんが、さま変わりした雨宿りをしないで済むのが何よりです。 空模様の変化にはくれぐれも気をつけたいものです。