私心に走らないよう言葉に気を付けたい
朝礼ネタ2231 2021/01/01 故事ことわざ名言・格言天雲の たなびく山の 隠りたる 我が下心 この葉知るらむ
いきなりなんだと思うかもしれませんがこれは、柿本人麻呂が残した歌になります。
この文章中に登場する下心ですが、古くは万葉集に登場するようです。
その時の下心の本来の意味は、「心の奥底、本心」だといわれています。
ただし、現在では下心は本心ではあるものの、私心の強い意味合いであまり良い意味だと取られなくなっています。
こういった意味の変化が起き始めたのは江戸時代ごろと言われています。
人には承認欲求がありますから、多少なりし誰かに認められたいという気持ちや褒められて嬉しいといった認められたいという気持ちがあります。
そういう思いを胸に秘めて皆生活しています。
それが仕事の場合、時と場合によってはよくない方向に行ってしまうときがあります。
自分への見返りや利益を追求するような意図が透けて見えてしまったりする場合、相手に不快な思いをさせてしまうこともあるかもしれません。
大事なのは「その時の自分の心、本心」を見つめなおしてみることです。
そしてその行いがだれのためになるのか、迷惑をかけないかといったことを考えて、その時の方向性を決めなければいけないと思います。
私心に走っては良い結果は得られません。
相手への真心からの行いはやがて大きな形となって自分に帰ってきます。
そういったことが自身の幸せの第一歩となります。
時には立ち止まって自分の心の奥底を見つめなおしたいと思います。