一人で抱え込まない
朝礼ネタ2156 2021/01/01 故事ことわざ経営自己啓発「堅忍不抜」という言葉をみなさんはご存知でしょうか。
堅忍不抜を辞書的な意味で説明すれば、どんなことがあっても心を動かさず、じっと我慢して耐え忍ぶこと、という意味になります。
私たちが業務を行なっていく上で、どうしてもお客様からのクレームというものはつきものとなります。
中にはきっと、心のない言葉を投げかけてくるような方もいるかもしれません。
その言葉に傷つき、ずっともやもやとした気持ちを抱え込んでしまうこともあるかもしれません。
たしかに、堅忍不抜の精神を持ち得ているのであれば、心ない言葉にも動じず、じっと一人で耐え忍ぶことでやり過ごしてしまうこともあるでしょう。
耐えていればいつか薄れていくだろうと、月日を浪費してやり過ごすという選択肢もあるでしょう。
しかし、それでは自分の心に大きな負担がかかってしまいます。
いずれ身体にまで影響をきたし、大きな病気までも抱えてしまうかもしれません。
ですから、精神的な負担となることは早め早めに取り除いていくことが大切だと考えます。
その日にあったマイナスの事を一人で抱え込むことをせずに、同じ仕事仲間と共有することで、1人にかかっていた重荷を減らすことができますし、なにより「三人寄れば文殊の知恵」とも言いますから、きっとその問題への解決策も、1人で考えるよりはずっと早く質の良いものを出すことが出来ると思うからです。
堅忍不抜の精神は、良い意味として捉えられることが多いですが、時として身を滅ぼしてしまうような危うさを孕んでいます。
一人で抱え込まない、みんなで共有して解決していく、という精神の元、会社全体で業務に取り組んで大切だと考えます。