パクチーにまつわるエトセトラ
朝礼ネタ2071 2021/01/01 食事パクチーが好きか嫌いかということは、結構話題になることがあります。
というのも、日本料理や和食などでは決してお目にかかることのない香草であると言えるものだからです。
東南アジア諸国であったり、たまに中華料理や台湾料理などでは出てくることが当たり前なのに、どうしてこんなに近い日本では取り入れられる機会が少ないのだろうという疑問が頭に浮かびました。
わたしは個人的にパクチーが大好きで、パクチーだけのサラダなどやお菓子なんかでもパクチー味があったらついつい小躍りしながら飛びついてしまうタイプなのですが、人によっては、もう口にするどころか、匂いをかぐことさえお断りという人もいらっしゃいます。
食わず嫌いの人ならもったいないのに、おいしいのにと、そういう苦手意識のある人を哀れな目で見てしまうのは、自分勝手な意見なのでしょうね。
それでも、食べる人が少ないからか、スーパーなどでも取り扱いさえないところが結構ありますし、あっても、ほんの少量でものすごく値段が高いものが多いのです。しかも、品質も結構傷んでいることもあったり、日本製のパクチーだと香りがまろやかというか、わたしなどからすると刺激が足りないと思えるほど上品に育っているものがほとんどです。
そもそもパクチーとは何なのか、とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、パクチーは日本でいうところのセリという植物の仲間になるそうです。春の七草のあのセリですね。パクチーはほかに呼び方として、香菜と書いてシャンサイということもありますし、コリアンダーという地域もあります。ほかにも、和名ではカメムシソウという名称もあるそうですが、これでは苦手意識を持つ人がいても不思議ではありません。
そんな話をしていたときに、台湾人の夫を持つ御婦人が、中国とは違って台湾ではまた違った呼び方をするのよと教えてくださいました。
それは、「エンスイ」というのだそうで、私たちは夫婦で台湾料理を食べに行ったときは、必ずと言っていいほど「エンスイください」と注文したものよ、とおっしゃっていました。これについては、わたしも知らなかったので、所変われば品変わるではありませんが、それだけ数多くの呼び名があるということは、パクチーが世界中の人たちに愛されていることの揺るがぬ証拠になるのではないかと思いました。
日本では少数派かもしれませんが、わたしは声を大にしてパクチー愛を叫び続けたいと、心意気をあらたにしました。