靴磨きの少年のエピソードから学べる事
朝礼ネタ1917 2021/01/01 故事ことわざコミュニケーション社会・経済「靴磨きの少年」のエピソードとは、世界恐慌の時代情勢を表した逸話です。
アメリカが空前の好景気に沸いていた1929年、ジョセフ・P・ケネディ(ケネディ大統領の父親)は街角で靴磨きをお願いしました。
当時、彼はウォール街で相場師として名を成していました。
彼の正体を知らない靴磨きの少年は、ケネディに対して株式取引の話を持ち出しました。
「あそこの株がどうやら上がるらしいですよ。」
そんな話を聞きながら、ケネディはあることを確信しました。
「素人であろうこの少年までが株の話に熱中している。そろそろ相場は崩れるに違いない。」
彼はすぐさま自分の持っていた株を振り払いました。
その後すぐに世界大恐慌が発生、株式市場が大混乱に陥る中、ケネディは損失を出さずにこの危機を切り抜けたのです。
この逸話は、バブルはいつか弾けるものであるということを表しています。
同時に、ケネディの目の付け所の確かさと決断力を今に伝えています。
ケネディが危機を回避できたのは、靴磨きの少年の話に耳を傾け、的確な情勢判断を下せたからです。
情報は、街の中や日常生活の中に隠れていることを示すよい例です。
ケネディは、靴磨き中にも情報を集めることを怠っていなかったのです。
ケネディの抜かりのなさは、私たちも学ぶべきところがあります。
何気ない会話の中に、未来を見通すための情報が隠れているかもしれないのです。
不確実性が叫ばれる現代だからこそ、あらゆる情報にアンテナを張っていることが大切になります。
私も仕事を行う上では、常に情報には敏感でありたいと思っています。