新人が最初から才能を発揮する可能性を無視してはいけない
朝礼ネタ1870 2021/01/01 故事ことわざ入社・退職・異動教育 栴檀は双葉より芳しという故事があります。優れている人は、小さい頃からその片鱗を見せているという意味です。この言葉を会社での仕事に当てはめるなら、入社した時から新人社員はすでに才能を発揮しているということになるでしょうか。
人の成長に対する先入観から、新人の時はまだおぼつかなくて頼りないと思い込んでしまいがちです。実際に多くの場合がそうなのですから、そう決めつけてしまうのもしかたありません。しかし、新人だからといって、すべての新人が必ず未熟だとは限りません。少し教えればもう立派な戦力になって活躍してくれる、そんな会社にとって大きな力になるであろう人材がいるかもしれないのです。
それは、プロ野球でいうなら高卒のドラフト1位ルーキーがデビュー戦から活躍するようなものでしょう。また、プロサッカーのJリーグでも、デビュー日にいきなり点を決めることがありますよね。ですから、将来大きな活躍をしそうな人は、まだデビューしたばかりでも経験の差を埋めてしまうぐらい高い能力を有している場合が多いです。
もしも新人教育を担当するなら、この可能性を完全に捨て去ってはいけませんよね。もっとやれるのに先入観にとらわれたがために新人を不当に過小評価してしまったら、それこそ成長の芽を摘んでしまいかねません。それは会社にとって間違いなく損失以外の何でもありませんし、教育の役目をまったく果たしていません。ですので、栴檀は双葉より芳しの言葉を忘れないようにしたいです。