「良いお年を」という挨拶
朝礼ネタ1355 2021/01/01 12月挨拶12月になると仕事も忙しくなり、1年の中で最も慌ただしい時期だと言えるかもしれません。
それに大変な仕事は、できるだけ年内に納めてしまって翌年に繰り越さない方が、気分としても楽だと思います。
年内にできる仕事は年内のうちに片付けてしまいたいですね。この気持ちは、年末に家で大掃除をして、家を綺麗にしてから年を迎える気持ちと似ているかもしれません。
ところで年末になると、もう年内に会う予定がない人には「良いお年を」と言いますよね。
ですから「良いお年を」と言われた人にまた会うときは、おそらく翌年になるでしょう。
そのときは「明けましておめでとうございます」と挨拶することになると思います。
それにしてもこの「良いお年を」とは一体どういう意味なのでしょうか。些細ではありますが、疑問に感じている人もいるかもしれません。
実は「良いお年を」には「良いお年をお迎えください」という意味があります。
ですので元々は「良いお年をお迎えください」と言っていたのに、いつの間にか「良いお年を」という挨拶に簡略化されてしまったということです。
挨拶が長いために言いやすいよう短くなり、いつの間にか「良いお年を」と使うようになったと言われば、なるほどと納得がいくと思います。
これは現代でいうところの「明けましておめでとうございます」を「あけおめ」と略すのに、通ずるところがあるような気がします。
長すぎるとどんどん短くなっていくのは、今も昔も変わらないのだと感じさせられます。