「墓参り」の時だけでなく4月8日にも「仏」を感じてみよう!
朝礼ネタ1126 2021/01/01 4月風物詩・季節行事4月8日はお釈迦様の誕生日です。
大事な仏教行事のひとつで、灌仏会(かんぶつえ)と呼ばれていますが、私達に馴染みが深い呼称は、花まつり、でしょうか。
花まつりでは、桜や木蓮など春の花で美しく飾られた御堂にお釈迦様を祀り、そして、頭から甘茶をかけるのです。
お釈迦様の誕生にまつわる言い伝えでは、釈迦族の王妃が出産の為に里帰りする途中、美しい花の咲くルンビニ園の庭に立ち寄りました。そこで、何の苦痛もなく王子を産み落とします。ゴータマ・シッダールタ、後のお釈迦様です。この言い伝えに基づき、御堂をルンビニ園にみたてて花を飾るのです。
また、お釈迦様が生まれた時に、9匹の龍があらわれ、甘露を降らせて祝福したそうです。お釈迦様の頭から甘茶をかけるのは、このいい伝えを表現しています。
他にも、生まれてすぐに四方に7歩ずつ歩き、そして右手を天に、左手を地に指して、“天上天下唯我独尊”と言いました。人は皆、唯一無二の存在であり等しくかけがえのない命である、という意味です。人間の命は能力や学歴や財産などには左右されない、存在そのものが尊いのだ、と解釈されます。
4月8日は、お寺の参拝したりいろいろな行事へ参加するのもいいですが、都合が悪い方は、自宅に春の花を飾ってお釈迦様の教えに想いを馳せながら、ゆっくり甘茶を飲むのもいいかもしれません。
それぞれのやり方で、素晴らしい教えを遺してくれたお釈迦様の誕生を祝う日なのです。