子孫たちに笑われないように

  • 追加
  • 最近、『忘れられた日本人』という本を読みました。

    これは、民俗学者の宮本常一氏が日本全国の村々を歩いて村の老人たちから聞いた体験談や村の変遷の様子などをまとめた本です。
    非常に有名な著作で、民俗学的な面でも大きな価値のある本です。

    そして、こうした優れた著作があるからこそ、私たちは100年前もの昔の人々の考えや生活を知ることができるのです。
    この本で描かれている人たちは、山に住む人、海に生きる人、真面目で先進的な人、ちょっと道に外れてしまう人と様々ですが、いずれも毎日を精一杯生きて来た人が持つエネルギーが伝わってきます。

    私たちは今は生きていますが、きっと40年、50年、60年と時が経つに連れて体も弱り、病気にもかかりやすくなり、遂には死んでしまいます。
    これはどんなに医学が進歩しても決して逃れられないことです。

    しかし、人が死んだあとに何も残らないかというと、そうではありません。
    人々の記憶はもちろん、誰かの日記やいつかの新聞、写真、絵や建築などの創作物、最近ではインターネットも発達していますから昔よりも後世に残る量は多いでしょうし、動画と言う形でも残るかもしれません。

    さて、自分が死に、その数十年、数百年後に子孫たちが自分のことを見たとき「ご先祖さまはすごい人だったのだ」と思われるか、「全然大したことない人だったのだ」と思われるのはどちらが良いでしょうか。
    私はもちろん、「ご先祖さまはすごい人だったのだ」と思ってほしいですが、実際にはそんなに大した人間ではありませんので、せめて「自分の人生を精一杯生きた人だったのだ」と思ってほしいです。
    そして、私の生き様や姿、生きた証が子孫の人たちに何らかの希望を与えることが出来たら、それ以上に嬉しいことはないでしょう。

    死んだ後、子、孫、ひ孫の世代にも笑われてしまわないよう、今日も頑張ってまいります。




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