ニーズの多様化と需要のシフト
朝礼ネタ705 2021/01/01 社会・経済
日本で勢いのある自動車メーカーというと、どの企業が思い付きますか?
世界一の販売台数を誇るTOYOTAでしょうか。他にも、最近ではマツダやスバルなどが話題に上ることが多くなりました。
自動車産業は日本を代表するグローバル産業です。
日本ではなく世界に目を向けてみると、アジアでは日産やスズキが高い人気を得ていたりします。
いろいろ日本と海外でこうした状況が違っているのも興味深いものです。
実は、そのスズキや日産のアジアでの成功には共通する特徴があります。
主にインドなどでは、ジムニーやジュークなどの少し背の高いSUVやカントリーが人気だったりします。
日本の道路事情とは異なり、リーズナブルな価格で悪路の走破性の高い車が現地で求められているのです。
自動車の例を出したが、要は同じものでもニーズが異なれば結果が違うということです。
いまでは、日本にいる私たちの興味や需要はかなり細分化されてきています。
iPhoneは特異な例ではありますが、技術ももちろん、巧みなマーケティングとプロモーションの賜物であると言えるでしょう。
しかし、国内で爆発的に普及するようなヒット商品は、近頃あまり出てきていません。
ビッグバンのような爆発的なイノベーションがあれば別だが、そうそうそういったことは起きません。
だとすれば、日本での細分化された細かな需要や変化に、柔軟に対応することが当然求められます。
お客様一人一人やひとつひとつの案件に、真摯に取り組まなければじゅうぶんな結果が得られないということです。
もちろん、ニーズに応えるプロダクトやその開発は必要です。
消費社会と言われて久しいのですが、いまは売れれば儲かる時代でもありません。
薄利多売というビジネスモデルが、デフレを通じて苦戦しているのを、目の当たりにしているはずです。
モノから需要を満たすサービスへとニーズがシフトしていることを意識する必要があるのではないかと感じます。