品質管理で働くとは
朝礼ネタ600 2021/01/01 経営
働くとは、どういうことでしょう。
働くと言うと、人が動いて働くと言う漢字になっています。つまり、動かないで働くなど無いということになります。コンピュータを使用して働く仕事は、人が動かないよと言う人がいますが、この場合、人がという部分が指になり、キーボードをどれだけ叩いたかで判断されます。キーボードをちっとも触らないで仕事をしているかと言えば、あまり仕事をしていない事となります。
もちろんソフト開発とか、頭脳労働者には当てはまりませんが、入力作業者であればキーボードを触らないイコール仕事をしていないこととなります。実際、大手企業では、一般事務作業者のキーボードを叩いた回数を自動でチェックしている所もあるようです。
さて、話を最初に戻して、働くとはどういうことでしょう。
ここに取り上げたのは、品質管理の世界では、働くをひらがなに分解して、「はた・らく」と考えて頂きたいのです。どういう事かといえば、「はた」とは他人のこととなります。「らく」とは楽のことです。つまり、自分以外の他人が楽できる様にしているかと言うことです。
製造業では後工程はお客様と言われていますが、自分たちの後工程が楽できる仕事をしているか、と言う事となります。お客さまである後工程の人たちが楽できると言うことは、自分たちの工程での不良を出さなくするとか、ばらつきを小さくし、できるだけ規格の中心に集めること。これができて「はた・らく」ことができたと言うこととなります。
「はた・らく」を確認するためには、自分たちの工程の状態がどうなっているかを知る必要があり、データ集めや分析ができなければなりません。「はた・らく」とは、結構大変ことであると心得て頂きたいものです。