私が尊敬する人物の一人が坂本龍馬です。

龍馬は、土佐の下級藩士に生まれたため
元々、人が生まれた家柄で不当な扱いを受けている社会を無くしたいと考えて
いました。龍馬を最も尊敬しうる部分が、小さな世界にとらわれることなく、
常に幅広い視点から物事を見ていくという点です。

龍馬は若い頃に江戸に留学し黒船を江戸で直接見た経験もあり、
いかに徳川幕藩体制が時代の趨勢から遅れてしまっているかを痛感しました。

おそらく龍馬は、文明発達の凄さを感じ、日本も早く近代化させなければ
世界の文明社会の流れについていけない国になるかもしれないという
危機感があったはずです。

このため、何とか今の幕府の遅れた身分制度を無くし誰でもが自由で平等な立場に立ち、
家柄に関係なく自由に世界の中で生きていこうとする社会の実現を目指し、日本国中を日々駆け回りました。

龍馬は、徳川幕府のシステムはこれからの世界的な競争社会の中では既に時代遅れである事を
見抜き、次第に対立する幕府と薩長との間が、本格的な内戦状態になる事を避けつつ、武士の世を終わらせ
一日も早く、近代的な日本社会の実現を目指そうとした姿勢は素晴らしいと考えます。

もしも龍馬が、大政奉還実現に向けて懸命に努力しなければ、幕府と薩長の間での
内戦が、深刻化し日本の平和的な国家の実現がさらに遅れ、明治維新も違った形となってしまったかもしれません。

龍馬は３３年間という短い人生でしたが、多くの奇跡を起こし現代の平和な日本社会の
実現に大いに貢献した偉大な人物だと考えています。