たかが一つのゴミ、されど一つのゴミ
朝礼ネタ5702 2024/01/01 心理・メンタルマナー集団心理の恐ろしさが分かる一つの事例として「割れ窓理論」があります。
これはアメリカの犯罪学者「ジョージ・ケリング」博士が提唱したもので、1枚の割れた窓を放置していると周辺の窓も次々と割られて次第に街全体が荒廃してしまうというものです。
私たちの職場で当てはめてみると通路に落ちている一つのゴミを放置していると、次第にゴミの数が増えて最終的にはゴミが落ちていても誰も拾わず片付けようとしない荒れた職場のようなケースが考えられます。
この場合の問題点は2つあって、ゴミ自体の問題とゴミが落ちているにも関わらず見て見ぬふりをしてまう人間の行動そのものです。
本来通路には必要なもの以外あってはならないのが原則だと思うのですが、そこにあってはならないものがあるということが問題です。
そしてその不必要なゴミが必ず目に入っているのにもかかわらず、何もしないという人間の行動そのものにも疑問も持たざるを得ないのです。
たかがゴミと思うかもしれませんが、これは仕事上の場合でも同じです。
ある日の作業中、いつもと違う何か違和感を感じた時に、大きな問題が起きていないからいいかとスルーしてしまうのは大変危険な傾向です。
念の為に少し調べてみたり上司に報告連絡することで、違和感が具体化共有化されるので、多角的な視野で違和感が浮き彫りになります。
もしかしたら時間の無駄になるかもしれませんが、その後の大きなトラブルを防ぐことができるかもしれないのです。
この少しの手間をムダと思うのか予防策と取るのかは大きなターニングポイントなのです。
私たちも少しの気づきを大切にして、周りに共有化できるような円滑なコミュニケーションを推進していきましょう。