6月12日は日記の日-年代ごとの記憶の違い
朝礼ネタ5470 2022/06/12 6月今日は何の日?6月12日は「日記の日」とされています。
この記念日は1942年(昭和17年)のこの日に、ユダヤ系ドイツ人の少女アンネ・フランクが有名な「アンネの日記」を書き始めたことに由来します。
ところで、最近は日記を付ける人が少なくなっているようですが、誰しもふとしたことで昔の楽しかった思い出を目に浮かべることがあります。
そして、過去1年を振り返った時に出る言葉が年配者と若者では異なるようです。
年配者の多くは『1年の経つのは早いもんだなぁ~』と言い、若者は『1年って、長いなぁ~』と言います。
この言葉の違いの理由を表したのが、「ジャネーの法則」です。
ジャネーの法則では、『主観的に記憶される年月の長さは、年少者にはより長く、年長者にはより短く評価される現象がある』と謳っています。
要するに、同じ1年でも、60歳の人における1年は生涯の60分の1でしかありませんが、20歳の若者にとっては生涯の20分の1の長さになります。
60分の1の方が20分の1より短く感じるのは当たり前とも言えます。
そのことから、物事に対して感じる印象も年配者と若者では異なります。
若者は経験が少ない分、社会生活の中で感じたものが新しい思い出として頭に記憶されます。一方、年配者の方は社会の中で多くのことを経験しているため、新しい出来事でも過去の経験に上書きされることで、新鮮味が減少します。
このような性質は会社の製品やサービスの設計にも影響します。
例えば、自社の製品やサービスの開発のため、マーケティングリサーチすることがあります。その際は、商品やサービスの内容を年代ごとの評価に即して設計することが大切です。