努力が報われる社会というのは問題をはらんでいる
朝礼ネタ5136 2022/08/07 教育一日一日をどのように使うのかによってその人の将来がどのように変化するのかが決まります。しかし、人間には能力の差があるので、同じことを同じ時間だけやるのならばその差が顕著に出てくることでしょう。
しかし、多くの場合、「がり勉」をやった人間が進学校に進み、有名大学へ進学し、そして大手企業に入り定年を迎えているということを多くの高校生は知りません。彼らは有名大学に進学できる人というのは頭のいい人しかできないと思っているのです。
しかし、そのような進学校に通っている人は自分が「出来が悪い」ということをよく知っているので、彼らは多くの時間を勉強時間にあてます。つまり、彼らは、有名高に通ってはいますが、実は頭がいいわけではなくただ単に人よりも多くの時間を継続して勉強にあてていただけなのです。
もちろん、研究者になることができるひとというのは本当に才能があって、なおかつ努力を努力だと思わない本当に類まれな人です。しかし、日本の大企業に入るくらいの人の大半は先ほども申し上げましたように、ただ単に人よりも努力家なのです。
このような努力家が日本という国を支えているのですが、彼らのとりえは能力が高いのではなく、がむしゃらな努力なので、どうしても世界的基準からみると日本の生産能力というのはすこぶる低いのです。
これが、日本の企業の現状です。
このようになるのは、日本の入学試験が勉強さえすれば誰でも攻略可能な私立文系型の受験に何らかの問題があると私は思います。