分の好きなことは趣味としてやればいい
朝礼ネタ5112 2022/07/13 社会・経済釣りが好きな人というのは時間さえ許されるのならば、毎日でも釣りをしていたいとよくいいます。では、そのような人は魚を釣ることで生計をたてる仕事につくことがその人にとって満足のいく生活をえられるのでしょうか。
つまり、趣味で釣りをやっている人が漁師になったらその人は今よりも幸せになるのでしょうか。趣味で釣りをやっている人というのは、採算度返しで釣りをやっています。ですから、高額なリールやつりさおを購入するの別にたくさんの魚を釣るためというわけではなく、別な目的、この場合は魚釣りを楽しむために高額なものを購入しているのです。
私はかつてどこかのテレビ局のドキュメンタリー番組か、それとも何かの教育のために作られたものか忘れてしまいましたが、カツオの一本釣りの映像を見たことがあります。あの場合のカツオを釣るという行為には「どこにも楽しみのためにやる」というものはなく、私には人間の腕力とお金もうけのための過酷な労働というものしか映像から伝わってきませんでした。
つまり、好きなことをメシの種にするというのは、きれいごとではなく、そこには「自分が食べていくためにやる」ということがまずあり、そして、その後に別なもの優先順位として続いているのだと私は思います。
ですから、先ほどの釣りの好きな人が今の職業をやめて漁師になれば幸せになれるかという問いに対する私の見解は「無理だと思います」という結論になります。ですから、私は自分の好きなことは趣味としてやればいいと考えています。