「優柔不断」と「積極果断」という言葉について考えてみましょう。
朝礼ネタ5082 2022/06/13 名言・格言自己啓発皆さんは「優柔不断」という言葉を耳にされたことがあると思います。
その意味ですが、物事を判断することがてきぱきと出来ない、あるいは、迷ってばかりいることという説明で、皆さん納得されると思います。
ほかの言い方をすると「煮え切らない」ですとか「決断できない」とか「ためらっている」など、言い換えてみると、ややネガティブな印象の言葉になりがちです。
また、一方では国語の辞書的な対義語として、つまり反対語ですが「決断力があること」を意味する「積極果断」と書かれているものがあります。
「優柔不断」と「積極果断」と、この2つの言葉を並べたら、明らかに「積極果断」の方がかっこよくて、仕事の上でもバリバリできそうな人の印象です。
一方で「あなたの性格は?」とか、「長所短所はなんですか?」と質問されたときに、よくない性格や短所として「優柔不断」を上げて、「なかなか物事が決められません」、「優柔不断で困っています」というような傾向の答えが返ってくることがありませんか。
では、この「優柔不断な性格」とは短所なのでしょうか?
私は、単純にそうとばかりは言えないと思います。
物事を決める、決断する、そのプロセスに、「優柔不断」な人はたくさんの考え方や知識や情報、観方を持っているとも言えるのです。
それらのさまざまな要素を取り上げて、それぞれのケースに沿って導かれる結論や仮説がたくさんになりすぎて、物事を決めるのに他人より、多少なりとも時間がかかってしまうのです。
いくつかの答えが導き出されたとしても、実際に行動を起こせるのはたった1つだけ、その裏に隠れている行動のバリエーションは、そのことを思った人、考えた人、つまり「優柔不断」で思い悩んだ人にしかわかりません。
つまり、「優柔不断な人」とは「思慮深い人」とも言い換えられるでしょう。
「優柔不断」という短所ではなくて、立派な長所を生かして、生きていかれたらどうでしょうか。
きっと、仕事の上でも100人が100人とも「積極果断」なばかりではなく、「優柔不断」な人の考え方が生かさせる場面があると信じています。
「優柔不断」な生き方を応援しています。