個性は何のためにあるのか
朝礼ネタ4963 2022/02/17 心理・メンタル身近な法則自己啓発人にはそれぞれに個性があります。
そして個性には身体的個性もあれば、精神的個性もあります。
つまり人は皆違っていて、同じ人というのは全くいません。
それは至極当たり前なことで、
私たちはそのことについて何の不思議も違和感も持たず、
一卵性の双子を目にすると、逆にある種の奇異さえ感じます。
それは、個性というものが、生物としての人という種が、
絶えることなく生存し続けていくための大切な戦略だからです。
例えばもし全ての人が、
病気に対する同じ種類の身体的抵抗力しか持っていないとしたら、
ある病気の流行で全ての人が死に絶える可能性が高くなります。
また全ての人が同じ思考方法や感じ方しかしないなら、
複雑で多様な自然環境の中で、
選択を誤って全員が死への道に踏み込んでしまうかもしれません。
だから人は全て一様ではなく、同じ状況下で死ぬ人がいても生き残る人もいて、
全滅を避けられるというわけです。
つまり個性というものは、
38億年という途方もない時間をかけて生物が獲得した、
重要な生き残り戦略の一つなのです。
現代の私たちは、会社では一丸となって頑張ることを、
また方針通りに同じ方向に向かって全員が進むことにを要求され、
それに何の抵抗も覚えません。
それはもちろんある意味では現実社会で必要なことは間違いないのですが、
一方で一つの種が生き残っていくための自然の法則に反していることも、
意識しておかねばならないように思えます。
何でもかんでも闇雲に人と違う言動を好む必要はありませんが、
自分というものをしっかり持ち、
一方で他人を尊重することを忘れてはいけないと思います。