梅雨の時期に咲くあじさい
朝礼ネタ490 2021/01/01 6月風物詩・季節行事梅雨の時期になるとあじさいの花をよく見かけるようになりますね。
雨の日は外にでかけるのもちょっと億劫に感じますが、そんな時はあじさいを見に行くのもよいです。鎌倉や京都には「あじさい寺」とよばれる有名な観光名所もありますが、あじさいを鑑賞できるところは全国に結構ありますよ。そんな「あじさい」のことについて少し話をしたいと思います。
「あじさい」を漢字で書くときどんな字をあてるか知っていますか?
答えは「紫陽花」です。一文字目の「紫」には納得できますね。確かに赤やピンク、水色など紫色に近い色が多いです。二つ目の文字が「太陽」の「陽」という字で、これは雨のイメージの強いアジサイには不釣り合いかもしれないですね。
実際、アジサイは太陽の光を好むようでして、日の光があたらないと花も咲かなくなってしまうそうです。直射日光が照りつけるような真夏の太陽ではないですが、ちょっと涼しいくらいの初夏の日差しはあじさいには必要であるようです。
アジサイにはいろんな種類がありますが、どこの国の原産であるか知っていますか?
実はアジサイは日本が原産なのです。
日本原産のガクアジサイという品種が原産ですが、野生のガクアジサイは山などに行かないと見られないかもしれません。公園や庭など街中でみかけるのはセイヨウアジサイが多いと思います。セイヨウアジサイは、日本原産のガクアジサイを品種改良したものなので、実は逆輸入されている花なのです。華やかな大輪のセイヨウアジサイも良いですが、花の小さいガクアジサイも風情があります。
また、アジサイは花の色が決まっていないことでも知られています。土壌中の酸性が強いと青くなり、アルカリ性が強いと赤みがかった色になります。逆に言うと花の色からその場所の土の状態がわかるということでもあります。雨の日、街中で咲いているあじさい花を観察するとき、土のことまで想像してみるとおもしろいかもしれません。