『理解する』ことと『理解してもらう』ことの大きな違い。
朝礼ネタ4871 2021/11/10 心理・メンタル自己啓発言うまでもないことですが、生きていく上で人とコミュニケーションをとることはまず避けられません。公私に至るまで、こういった問題は常に付きまといます。
コミュニケーションとは多くの場合何らかの手段を用いられた『会話』です。普通に顔を合わせて話すことだったり、電話だったり、SNSのチャットであったりと、今の時代はどんな方法でも誰かと会話できる時代になりました。
しかし、ただ誰かと漠然と会話しているだけでは何も進展しません。それはただ、言葉を紡いでいるだけにすぎないのです。
全ての会話に意味を求めるわけではありませんが、基本的に仕事をしていく上でのコミュニケーション、もしくは普通の会話に至るまで、真理と言える事柄があります。それは『理解する』ことと『理解してもらう』ことです。
何を当たり前のことを………と思った方もいるかもしれません。ですが、真の意味で相手の言っていることを理解し、またこちらも理解してもらえるような表現を行っているでしょうか。
相手の言うことに腹を立てたり、自分の言ったことが伝わらなくてイライラしたことのある経験のある人は多いと思いますし、人生において永遠の課題でもあります。
言葉や文章の表面だけを受け取り、それを理解しようともせずそのまま相手に言葉や文章を返す…これほど危険なことは存在しないのではないでしょうか。
そして、相手の言ったことを理解したうえで相手に何を返すかという吟味を、果たして行っているでしょうか。
『理解する』こととはつまり、相手が真に言いたいことを読み取る力です。例えば「私は~は好きではない。」という会話の一部があったとして、色々な解釈が出来ると思います。「つまり~が嫌いだ」「~が好きでも嫌いでもない」「~好きではないけど○○である」など、その時の状況によって、同じ文章でも意味がとても変わってきます。完璧に読み取ることは難しいですが、『相手の立場になって、相手の思考回路で物事を考える』こと。これが『理解する』ということなのです。
そして『理解してもらう』こととは、自分の言葉を相手に届くように表現しようと努力することです。例えば「あれ」とか「それ」なんて指示語がいい例です。自分にとっての「それ」と、相手にとっての「それ」は大きく異なっていく場合だってあります。大事なのは『自分が相手ならどうするか』を考えるのではなく『相手の思考回路だとどのような反応なのか』を考えて、相手の思考回路で伝わるようにこちらも努力することが大事なのです。
もちろん、全てを完璧にできる人間は存在しませんし、したとしてもほんの一握りです。ですから、私たちがやるべきことは平たく言ってしまえば「相手に対しての思いやり」を持つことです。それを忘れずに、今日も一日頑張っていきましょう。