さいとうたかをさんのプロとしての仕事術
朝礼ネタ4865 2021/11/04 尊敬する人経営『ゴルゴ13』の作者として有名な漫画家のさいとうたかをさんは、既に80歳を越えておられますが、今なお精力的に作品を執筆し月に描く原稿の量は漫画界の中でもトップクラスです。
しかし、これらの原稿はさいとうさんお一人で描かれているのではなく、背景担当、脇役担当といった各スタッフの適性を活かしたチームによる分業で描かれ、実はシナリオも外注しています。
そして、チームの各メンバーは若手のアシスタントばかりではなく、十分な経験を積んだベテランスタッフが中心です。
さいとうさんは各メンバーとは対等なプロとして接し、どんな若手スタッフにも自身の納得がいく水準の仕事を求めますし、自分自身もプロとしての仕事を徹底しています。
代表作『ゴルゴ13』は1969年の連載開始から、新型コロナウイルスの影響で2020年に一時休載するまで一度も休載したことがなく、この点からもさいとうさんとスタッフたちのプロとしての仕事ぶりがよく分かります。
残念ながら、漫画の制作には作家個人の才能や感性の影響が大きく、まだまだチームによる分業での漫画制作は一部にとどまっていますが、さいとうさんはこの制作体制の可能性を信じておられ、それは他の仕事にも当てはまるでしょう。
チームと言ってもただ集まってるだけの烏合の衆では意味がなく、それぞれがプロとしての仕事を全うし、他のメンバーにもそれを求め、いざとなればフォローもすることでチームとして仕事を完成させることが肝心です。
自分個人もチームとしてもプロとしての仕事を全うするよう、肝に銘じて仕事に励みたいと思います。