相手に正しく伝えることの大切さ
朝礼ネタ4813 2021/09/12 名言・格言コミュニケーションマナー世の中には、正しい意味で伝わっていない格言が意外とたくさんあります。
たとえば、かの有名な福沢諭吉の「学問のすゝめ」にある「天は人の上に人を作らず」という言葉。これは、「人には上も下もない」という意味で言われたことではありません。実際には、「〜と言われているが、残念ながら世の中はそうなっていない。人の上下は学のあるなしによって決まっているのが実情だから学問が必要だ」という意味の言葉が続いているのです。
また、「健全な精神は健全な肉体に宿る」というのも、実は「そうだったらいいのに」という単なる願望を表したものだったのに、一部だけが抜き出されて有名になってしまったとのことです。
このように、仕事の場面でもしばしば誤解やすれ違いは生じます。いわゆる伝言ゲームのように、いろいろな人を経由していくうちに、正しい意味で伝わらなくなっていることもよくあります。
特に最近は働き方の変化により、相手と直接顔を合わせずに仕事を進めることも多くなりました。
それは確かに素晴らしいことではありますが、一方で「きちんと伝わっているだろうか」と、細かく確認していくのは変わらず必要です。
さらに、こうしたすれ違いは、気心知れた間柄でも起きるのです。「これくらい言わなくてもわかるだろう」という慢心がすれ違いを引き起こします。長く付き合いのある相手であっても、「いつ」「どこで」「誰が」「何を」をきちんと伝えていくことは大切だと感じています。
また、「言った」「言わない」の水かけ論になってしまうと非常に不毛です。このようなことをなくしていくためにも、常日頃から仕事の記録は細かく残す癖をつけていきたいと思います。
どんな相手にもしっかり伝わるコミュニケーションを心がけていきたいと思います。