柔道女子70キロ級小川和沙選手の向上心
朝礼ネタ4807 2021/09/03 スポーツオリンピック今回は、パラリンピック柔道女子70キロ級で銅メダルを獲得した小川和沙選手についてお話をしていきたいと思います。
小川選手は先天性の視神経膠腫を患っており、視力は0.01以下だと言われております。柔道を始めたのは中学1年生の時で、高校卒業後本格的に視覚障害者柔道に打ち込みました。
2019年の全日本視覚障害者柔道で優勝を収めており、今回の東京パラリンピックの出場を決めました。小川和沙選手の準決勝の相手は高身長のロシア選手で、頭ひとつの身長差があったにもかかわらず、積極的に相手に向かっていき、得意の技を背負い投げを試みたり、体落としで技ありを奪うなど絶対に負けたくないという熱い思いが伝わってきました。
今回私が心を打たれたのは、試合後のインタビューでした。涙ながらに家族への感謝、特に仲が良いという父親に向けて恩返しができたと目頭を熱くしながら語るその姿、そして次のパリオリンピックに向けて絶対に金メダルを取りたいという意気込みを熱く語っていた姿が非常に印象的でした。
試合が終わって間もないインタビューで、すでに前進を誓うそこ姿勢はまさに向上心の塊だと感じました。人は何かを成し遂げた時、前進をするのか後退をするのかを選択することが可能になります。きっと多くの人が現状に満足をして、知らぬ間に後退という道を選んでしまうのではないでしょうか。
私もまずは努力をして一つのことを成し遂げる、そして小川選手のように、成し遂げた後に現状に満足せず向上する心を常に持ち合わせて生きていきたいと強く感じました。