おばあちゃんになっても続けたい友達関係
朝礼ネタ4695 2021/05/27 心理・メンタルコミュニケーション中学2年から現在まで、ずっと仲良しの友達といつも一緒に行動していた学生時代を思い出すと、私は胸がふんわり温かくなります。
それほど大切な友達との出会いは、私が中学2年生だった2002年でした。
突然父の転勤が決まり、生まれた地を離れ、現在住んでいる地へと引っ越してきました。
転校先の学校では「5月に転校生が来るなんて珍しい」と、ビッグニュースになっていたようでした。中学卒業後、その友達に心境を聞いてみたら、「どんな人が来るのだろう」とワクワクしたそうです。
転校したばかりの私は、右も左もわからず不安でした。そんなとき、その友達が「うまく教えられるかわからないけれど」と言いながら、授業で使う教室の場所や、学校行事のことなどを丁寧に教えてくれました。そのおかげで不安だった私の心が軽くなり、ずっと大切にしたい友達になりました。
転校する前、同級生や先輩と話そうとしても、流行についていけなかった私は、どこか取り残された感じがしたうえ、流行を追いかけるのもストレスが溜まりました。「自分はほかの人より流行にうといんだ」と自信をなくした私は、気づけば1人で行動するようになり、「このままでいいや」と開き直ってしまいました。そんな私は転校したばかりのころ、心にとても厚い壁ができてしまい、その友達に出会うまで、「友達なんていなくてもいい」と思っていました。
しかし、その友達が明るく話しかけてくれたこと、友達を紹介してくれ、気の合う友達がたくさんできたおかげで、厚い壁が崩れた結果、現在の私になれたのかもしれません。 その友達には、本当に感謝しています。
その友達と高校生活も一緒だった私は、修学旅行や林間学校などで同じ部屋になったとき、おやつを交換したり、遅くまで語り合ったりしたことを覚えており、とても嬉しかったです。
その友達の長所は、他人の立場に立って考えられるところです。
顔には出さないようにしていましたが、私にはつらかったり、悲しかったりしたできごとがありました。クラスメートに嫌がらせをされたときや、母が検査入院したときも、「無理してるんじゃないの?」と、こっそり話を聞いてくれました。
もし、今学生時代のころに戻れたら、しっかり「ありがとう」と伝えたいです。また、気持ちのすれ違いから、無意識に傷つけてしまったことも謝りたいです。
気づけば2021年を迎え、出会ってから19年が経ちました。
学生時代のように毎日会えない代わりに、LINEでのメッセージのやり取りや通話では、便利な福祉制度や学生時代の「あの人は今」などが話の中心です。
出会って20年の記念に、その友達に「何かプレゼントしたい」と考えている私は、2022年が待ち遠しいです。
「その友達が声をかけてくれたから、今の私がいる」ということだけは、おばあちゃんになっても絶対に忘れたくありません。
その友達に会える日を今から楽しみにしています。