子供に対して少しは敏感になりましょう
朝礼ネタ4683 2021/05/15 社会・経済教育試験を受ければ誰でも合格するような大学に行きたい人はそれでいいのですが、誰もが行きたいけれどなかなか合格しない難関校の合格を目指して受験してた人はその大学の合格発表はその人にとっては今まで生きてきた総決算のようなものです。
つまり、その人にとっては「合格」ならば自分の人生は間違っていなかったと思えるでしょうが、もし不合格ならば今までの自分の生き方まで否定されたような気分になるような人もいるようです。
私のようなすでに大学受験などはるか昔に終えて、飯のタネになるような国家試験も合格して、それで飯を食っている非常に図々しい人間から見ると、そのような受験生は非常に「ピュア」だと感じます。
多くの人は一般的に年を取ればとるほど鈍感になり、かなり図々しくなります。しかし、受験生くらいの年ごろの子供は非常に繊細で思い込みの激しいのです。ヘルマンヘッセの物語に出てくる主人公みたいな感じなのです。
しかし、大人はそのような感受性の強い子供を理解してやることはなかなか難しいのです。なぜならば、先ほども申し上げましたように多くの大人は子供と比べると感受性が鈍くなっているからです。
このことに自覚を持っている大人はその自覚があるだけましですが多くの大人は、その自覚すらないので、そのような大人の心無い一言が子供を傷つけてしまうのです。
大人なら第一志望に落ちてしまった子供に対して「たとえ試験に落ちたとしてもあなたの能力や価値は試験を受ける前と落ちた後でも何も変わらない」などと言ってみたらいかがでしょうか。