美しい桜色を創り出すには「?
朝礼ネタ4621 2021/03/18 ビジネス尊敬する人コミュニケーション春になり、桜の開花が待ち遠しい季節になりました。
ピンクの桜に包まれると、心も豊かになって幸せ感が増してきますよね。
人間国宝の志村ふくみさんという方を知っていますか?
染色家で「一色一生」という代表作もあります。
志村さんは、ほんのり桜色のピンク色を出したいと試行錯誤された方です。
どうやって桜色を取り出したと思いますか?
桜の花びらを煮詰めてつくったと思いますよね。
ところが、志村さんは、桜の樹皮から美しいピンク色を取り出したのです。
しかも、あと、もう少しで花を咲かせようとしている桜の木でないと、桜色で染めることは難しいそうです。
春に花を咲かせるために、木はじっとエネルギーをためて準備をしています。
私は、これまで咲いた花の美しさに心を奪われていました。
しかし、志村さんのお話を知って、木全体で幹も枝も、樹皮も根っこも花を咲かせるために頑張っていることに感動しました。
それから、自分の仕事に目を向けると、結果や効率に視点がいきがちだったことも反省しました。
チームで、わいわい言いながら違う意見も取り入れ、自分の個性を生かした持ち場で仕事ができる楽しさも、すばらしいことだと改めて思いました。
立派な結果や成果はもちろん大切です。
現状維持より前進していくことが必要です。
しかし、焦って全体を見失うようなことがあってはいけません。
協力することや、見直すことや改善していくことの過程も大切です。
立ち止まって振り返る過程も大切にして、美しい桜色をチームで創り上げていきましょう。