ビートたけしさんの「意志の強さ」
朝礼ネタ4581 2021/02/06 2月芸能自己啓発2月10日はキタノ記念日とされています。
これはたけしさんの所属事務所であるオフィス北野が制定した記念日ですが、のちに日本記念日協会に認定されています。
ちなみに、芸能人の名前が記念日に認定されるのはたけしさんが初なのだそうです。
毒舌っぷりやコマネチはもちろん、映画監督としても世界的に高い評価を受けているたけしさんのことを知らない人はあまりいないでしょう。
たけしさんは天皇陛下、とくに現在の上皇様や皇后様に大変畏敬の念を抱いている、とのこと。
宮中茶会にも呼ばれたこともあるそうで、たけしさんの映画を見ていることや体調について尋ねられた際には、意外にもたけしさんは緊張してしまったのだとか。
実は、過去にたけしさんの世界的活躍が認められて紫綬褒章受章の打診が来たことがあるようです。一生に一度貰うことも難しい褒章を受け取ることができる、栄誉あるチャンスですよね。
ですが、たけしさんは紫綬褒章受章を断ったそうです。理由としては、本人曰く「過去に逮捕歴や前科がることや、授章式には配偶者も出席しなければならないから」なのだそうで、「俺はもらうような立場ではない」という意思を貫いたそうです。
そして、2016年にたけしさんの弟子の東国原英夫はこのことについて述べているのですが、天皇夫妻の公務を増やしたくなかったことが受章辞退の本当の理由だったのだそうです。
当時の天皇夫妻はお年も召されていて、公務を増やしてしまうのは如何なものかと誰もが考えるでしょうが、紫綬褒章は一生に一度しか現れないようなチャンスです。
自分はこんな人間だから受け取れない、と受け取りたい気持ちを抑えてキッパリ断ったたけしさんの意志の強さに、私はとても惹かれました。
私は意志とはすなわち、能動的な態度だと考えています。
自ら積極的に考え、結論を出し、そして行動する。これが意志だと思うのです。
また、意志を強くもつということは、どんな職種にもあって然るべきではないでしょうか。
企画立案の立場にいるなら当然確固たる意思をもって行動しなければなりませんが、事務作業であっても「次はどうするか、いかにして効率よく仕事を進めるか」など自ら考えて実行する必要があります。
人から言われて受動的に業務をこなす、よりも自ら考えて行動する方が成果にもつながるはずです。
人に言われて自らの考えを修正しようとするのは良いことだと思いますが、考え方が一日や二日でコロコロ変わってしまうのは、意志が強いとは言えないでしょう。
誰に指摘されてもフラつかないような固い意志をもつことこそが重要ではないか、と私は考えています。