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新年の年賀状の歴史と近年の文化

  朝礼ネタ4027  2021/01/01  12月

毎年の年賀状、皆さんはどうしているでしょうか。

手書き、絵入り、特殊印刷など、昔に比べて今は年賀状にバリエーションがあります。

皆さんも利用しているとおり、メールやSNS、LINEなどの普及で、一昔前はあけおメールや、最近では大晦日にかけてのネットワークトラフィックが増大しているデータもあり、若年層を中心に手書きの葉書を出す文化が廃れてしまっているようです。

普段なかなか書くことの少ない葉書ですが、年賀状の時には親しみを込めて送りたいものです。

ここで年賀状の始まりは明治4年、郵便制度が発足しました。同年3月1日に東京、京都、大阪の三都市と東海道線の各駅で郵便物の取り扱い、切手の発行が始まり、翌年にはほぼ全国で実施されるようになりました。

このときの3月1日は新暦に直すと4月20日です。これを郵政記念日としています。この郵便制度ができるまでは、まだ飛脚や早馬が郵便物を届けていました。

明治6年になると郵便はがきが発売され、郵便の全国均一料金制が始まりました。はがきの発売をきっかけに、はがきによる年賀状が始まったのはこの年からです。

なお、この頃は正月を迎えてから年賀状を書いていたため、郵便局の繁忙期も現在とは違い、正月を迎えた後でした。

明治32年になると、年賀郵便特別取り扱いが開始され、一部の郵便局で年賀状を年内の一定期間に出せば、1月1日元日の消印で配達するサービスができました。

年が明けていないうちに新年のお祝いをするという習慣はこれがきっかけでできました。

しかし昭和15年、日中戦争、太平洋戦争の勃発により、年賀郵便特別取り扱いが停止しました。ほとんどの郵便局員が徴兵され、人員が不足し、国内に新年を祝う余裕がなくなったのです。

年賀郵便特別取り扱いが再開され、年賀切手が発行されたのは終戦後の昭和23年のことです。

敗戦から立ち直り、国民の間に年賀状をやり取りする心の余裕が生まれました。さらに干支にちなんだ郷土玩具図柄の年賀切手となったのもこの年です。

写真用年賀はがきや、キャラクター年賀はがきが登場したのは意外なことに2000年代に入ってからです。
特に写真用年賀はがきは2005年、平成17年のことですが、家庭にパソコンとプリンタが普及し、家庭で撮った写真を年賀状にするということが一般的になったのが背景としてあります。

年賀状の歴史をたどってみると、様々な歴史がありながらも着実に進歩を遂げています。

今では送られた年賀状の処分に困るという理由で、年賀状を受け取らない人もいますが、年に一度の心のこもった葉書から、疎遠になっていた人と距離が縮まることもあれば、思わぬ吉報があるかもしれません。

日々パソコンでの業務で手書きの文字を書くということから離れていることも多いと思いますので、一年に一度は、手書きで社員同士、また親戚や遠方の家族に年賀状を出してみてはいかがでしょうか。

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