勉強戦略が立てられないパターン
朝礼ネタ2657 2021/01/01 教育規則・ルール「勉強なんて簡単だ。だれでも必死で受験勉強をやれば3か月で偏差値60クラスの私立文系大学だったら受かる。」という人もいるようです。確かに基礎的な部分がすでに出来上がっているのならば3か月の勉強で偏差値60以上の大学に合格できるか確率は上がると思います。
しかし、その条件は英語の偏差値と現代文の偏差値が高く、古文、漢文および選択科目の地理歴史教科の偏差値が低い場合のみです。この場合と反対の暗記系選択科目の偏差値が高い場合にはほぼ3か月一日12時間勉強しても偏差値60以上の大学に合格するのはほぼ絶望的状況です。
なぜならば、多くの人が就職を考えて受験する偏差値60を超えるような大学の経済学部や法学部の入試は英語の配点が一番高く、次に国語、選択科目の配点となっているのです。ですから、そのクラスの大学では初めから外国語ができない人は合格できないような仕組みになっているのです。
だから、たとえ私立文系大学であったとしても偏差値60を超えるような大学に合格するためにはとにかく英語の勉強に力を入れ、他の科目は文字通り、英語の息抜き程度の勉強でいいのです。
しかし、勉強の仕方のわかっていない多くの受験生は暗記だけで模擬試験の偏差値がぐんぐん上がる選択科目の勉強に力を入れて、選択科目だけは偏差値70を超えても英語や国語の偏差値は40台となり、結局受験した大学にどこもうからずに落ちてしまい、翌年に中堅私大に滑り込み合格するというのが一般的なパターンです。