ダメは個人に使う場合は禁句
朝礼ネタ2643 2021/01/01 故事ことわざコミュニケーション皆さん「ダメ」という言葉は当然ご存知と思いますが、それではその語源が何か御存知でしょうか。これは元々囲碁から出た言葉で、ご存知の方は多いと思いますが対戦相手から見てどちらの陣地にもならない境界線にある目のことを「駄目」と言います。
今では「これは壊れていてダメだ」「ダメなものは取り除く」「何をやらせてもダメな人」というように、役に立たない状態や物・人のことを言います。
この言葉は社会的に批判をする場合には使えますが、個人的なことには使わないほうが良いと思います。
「お前はダメな人間だな」「何をやらしてもダメだ」などは良く使われる言葉ですが、このように「ダメ出し」をされた方はどのように感じているのでしょうか。
言われた言葉に発奮する人はまれで、大方の物は反発し言われた人を内心軽蔑しているかも知れません。
このように目下の人の不具合を咎めるにはどのようにしたら良いのでしょうか。
賢明な方はすでお分かりと存じますが、「ダメ」という言葉を使わなければ済むことなのです。「お前はこうだからダメなのだ」ではなく、「お前の努力は買うが、このようにした方がもっと良い」と言うのです。
「ダメ」で終わらせるのではなく「良い」で終わらせれば、受ける方の気持ちは天と地の差があるのです。
人は「感情の動物」と言う言葉がありますが、咎められるより褒められることの方がはるかに効果的だと思います。
私も人の上に立つことがあれば、このことを心に留めるようにしたいと思っています。