高額療養費制度によって医療費の負担が大幅に削減
朝礼ネタ2616 2021/01/01 健康社会・経済現在の日本は高齢化社会になっていますが、その要因の一つには医療技術の発達があります。
医療技術が進化していることで、どんなに重い病気でも治してもらえます。
その反面、高額な医療機器や治療薬が使用されるようになったため、治療にかかる費用の負担が大きくなっています。
治療期間が長びけば、それだけ高額な治療費を請求されることになります。
正直、家族に重い病気を患った人でもいない限り、治療費の負担額というのは結構知らないものです。
実は、日本には「高額療養費制度」というものがあり、高額な治療費がかかった場合に、国から高額な援助が受けられるようになっています。
高額療養費制度というのは、自己負担額が一定の金額を超えると、超えた分の治療費を返還してもらえる制度のことです。
例えば、70歳未満で年間所得が210万円超600万円以下の人の場合、自己負担で支払う毎月の治療費は、「80,100円+(治療費-267,000円)×1%」です。
4ヶ月目以降の治療費はさらに44,400円に下がります。
例えば、病気の治療に100万円が掛かったとします。
健康保険における自己負担は30%なので、30万円を支払います。
しかし、高額療養費制度の負担額に当てはめると、「80,100円+(1,000,000円-267,000円)×1%」になります。
従って、自己負担額は87,430円です。
そこで、30万円との差額の212,570円を還付請求をすると、その金額が返還されます。
なお、実際には、病院側で高額療養費制度の手続きをしてもらえるため、患者は還付請求分を差引いた金額を支払うだけで済みます。
日本は医療費制度が確立されているため、安心して治療を受けることができます。