私は小さいときから「趣味」というものがありませんでした。何をやっても続かないし、子育てが始まると、自分の時間なんて持てませんでしたし、子供が自立した今、休みの日は時間がたくさんあるというのに、習い事を始める気にもなりません。

　一方、私の娘は多趣味で、英語に興味があると、大学の頃は自分でお金を全て用意して、アメリカへ留学しました。帰国後も毎日、オンライン英会話をやっています。6年くらい経つでしょうか。
　
娘は日本の会社に就職していますし、今後も海外で働くつもりはないと言っています。だったらなおさら疑問で、何のために貴女は毎日仕事終わりに、勉強するのか、私にはさっぱり疑問です。

あとはマラソンが好きだと言って、毎日、仕事前、あるいは仕事から帰ってきてから7～8ｍ走るそうです。

貴女は何を目指しているの？と思わず言いたくなるのですが、私は娘に嫉妬していることに気づきました。どんな理由でも、続けられるような趣味があって羨ましいのです。

でも娘は言うのです。
「趣味じゃないよ。勉強だって、マラソンだって、しんどいよ。できれば、やりたくないよ。でも、なんかやらなきゃ人生もったいないじゃん。タイム　イズ　マニーだよ。」

　私は趣味とは好きにならないといけないものだと思っていましたが、そんな完ぺきな理由なんて必要ないことを知りました。続けられなければ趣味じゃないという意見もありますが、やってみなければ続くか続かないかもわからない。

　私は入り口の入り口でバタバタしている自分を恥ずかしく思いました。