20・60・20の法則
朝礼ネタ2514 2021/01/01 故事ことわざ身近な法則自己啓発「20・60・20の法則」という法則があります。これは、「何かが起きたとき、自分の周囲のどのような人が、どういった反応をするか」という割合を表したものです。
たとえば自分が、何か世間にとても褒められるようなことをしたとします。しかし、周囲にいる人のなかで20%の割合にあたる人々は、決して褒めてはくれません。「まぐれだ」「調子に乗るな」などの批判的な態度をとる人が、どんなに良いことをしてもおよそこのくらいの割合で、必ずいるそうです。
この逆で、ものすごく褒めてくれる人もまた、周囲の人の中で20%ほどしかいません。しかしこの人たちは、それがどんなささいな善行であったとしても、ものすごく自分のことを褒めてくれる人たちです。この20%にあたる人々の多くは、家族や恋人や長年の友人などが占めていることが多いそうです。
では、残りの60%はというと、「しばらくの間は褒めてくれるけれど、そのうちに無関心な立場になる人」です。褒められるようなことをしたのですから、ここに当てはまる人たちもその時は自分を褒めてくれる側に回ってくれます。しかし、それは継続してずっと味方になってくれる、ということではありません。時間の経過とともに、敵でも味方でもなくなってしまう人たちなのです。ちなみに、「しばらくの間」というのが、「人のうわさも七十五日」のことわざにもある、およそ七十五日間程度なのだそうです。
これは、世間に批判されるようなことをしたときも同様で、周囲にいる人のうち20%はここぞとばかりに盛大に攻撃し、20%は絶対に擁護する味方になってくれます。大多数の60%は批判的な立場に回りますが、これもずっと続くわけではないそうです。時間が経過していくにつれ、批判の声が小さくなっていくのは、この60%の割合に含まれる人々が、話題にしなくなるからなのです。
これは有名人に限った話ではなく、全ての人に当てはまると言われています。
自分の身の周りの人々を、思い浮かべてみましょう。
何をしても突っかかってくる人もいれば、どんな時も支えてくれる人もいるはずです。そして、広く浅く付き合っている多くの人々は、その時々によって敵にも味方にもなるのです。
人の目を気にすることは確かに大切なことではありますが、その「人の目」に含まれる大多数の人々は、「自分に対してそれほど強い関心を持っているわけではない、という可能性が高い」ということも念頭に置いておくことで、重要な決断を迫られる際の参考にできることでしょう。