「夏の火鉢、旱(ひでり)の傘」と「相口 不相口」

  • 追加
  • 暑い夏に火鉢は不要で、雨の降らない旱では傘は無用です。
    即ちこれらは全く役に立たないもの例で、
    豊臣秀吉を天下人に押し上げた名軍師、黒田官兵衛孝高の常の心掛けを表した言葉として伝わっています。

    軍師は軍略・戦略・戦術などにおいて主君に助言を行う立場にあるので、その方面の知識と共に、
    それを実行する現場の人間そのものに精通していなければなりません。
    それはつまり人の使い方の事です。

    夏や旱では全く使いものにならない様な火鉢や傘も、冬そして雨降りには無くてならない大切な働きをします。
    言い換えれば適才適所を官兵衛は重要視していたのです。
    人の一面だけを見てその能力を判断してはならないという戒めを以って、彼は常に人を見ていました。

    そしてその適正な判断を下す為のもう一つの戒めとして、
    「相口 不相口(あいくち ふあいくち)という言葉を彼は遺しています。
    相口とは人の心を慮ってそれに沿うという意味です。今風にいうならイエスマンです。
    反対に不相口は耳障りな意見を言う事。

    誰しも耳触りの良い事を言ってくれる人間には好感を持ちます。
    そして好感を持つ人に贔屓目な感情を抱いてしまうのは、これも人間感情としては無理からぬもの。
    しかしそれが適材適所の判断を狂わす元だと言うのです。

    感情とは人間の性として自然と湧き上がる、意志や理性ではどうしようもないものです。
    だからこそ、その恐ろしさを彼は熟知していたのでしょう。
    自分でも気付かない内に流されてしまわない様に、官兵衛は常に厳しく自らを律していたのではないでしょうか。




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