サンプル数一のデータ
朝礼ネタ2403 2021/01/01 身近な法則規則・ルール資産運用という名目で多くの資金を金融市場につっこんで幸福な未来を妄想しているおめでたい人がたくさんいるようです。どうして彼らは、50年後の株価は上がっているはずだと考えることができるしょうか。
おそらく彼らは、過去のアメリカ株の上昇カーブから未来を類推のようなことをして、都合よくそのデータを寄せ集めてそのように自分を安心させ、投資先を決めているのだと思います。
彼らの行なう投資というのは、あまりにも期間が長すぎるために多くの人はそれを検証できません。多くの検証できる期間というのはある程度短い期間に限ってデータならば、その有効性は認められますが、あまりにも長期的でかつ、データのサンプル数が少ないデータというのはデータとよべる代物ではないのです。
彼らがよりどころにしているしているデータとはたった一度きりの50年、30年という期間を区切って株式の上昇を見ているにすぎないのです。先ほども申し上げましたように、統計とはそのサンプル数がある程度そろわなければ、それは統計的に正しいのとはいえません。
つまり、長期間アメリカ株を購入していればよいというのは統計的にいると必ずしも正しい行為ではないといえるのです。しかし、このように言いましても、多くのアメリカ株へのインデックス投資に心酔している人は、私の言動に耳をかそうとせず、たった一度の50年といういう期間にアメリカ株がどれだけ上昇したかということだけに目がいってしまっているのです。
つまり、彼らはサンプル数一のデータにあまりにも固執しているだけなのです。