一見無駄に見えるものでも大切なことである場合がある
朝礼ネタ2379 2021/01/01 故事ことわざ「急がば回れ」、このことわざからいろいろな教訓を得て、物事を考えるようになりました。
これまでの私は、物事に対して先を急ぐことが多く、すぐに物事を終わらせたいという考え方をもって取り組んできました。
しかし、プライベートだけでなく、仕事においても、その考え方が間違っていると気づかされることが度々ありました。
例えば、ある仕事において、複雑な手順、いろいろな段階を通過して行っていくという作業があります。
私は、どのようにすれば無駄だと思われる作業を切り捨てることができるかを考え、一見、不必要なものと思われる作業を洗い出して、簡素化した流れを組んでみました。
しかし、私が不必要だと判断した作業は、実は必要なものであったことを、作業が完了してテスト運用したときに発覚しました。
私が省略したことによって、その作業で完成した試作品が誤作動を起こしてしまったのです。
いったん完了した作業を見直すには、ものすごい労力と時間を必要とします。
当然、その時に携わっていたメンバーにも、迷惑をかけてしまいました。
この経験をもとに、私は、あらゆる作業において、どのように関わっているのかを突き詰めていくようになり、作業を進めるときに、必ず確認作業をするようになりました。
この確認作業の追加によって、作業の精度も向上し、信頼を取り戻すことができました。
「急がば回れ」ということわざは、物事を早く完了させるには、すべきことを全て確実に遂げることが最短ルートだということを、私に教えてくれた大切な言葉です。