奈良東大寺のお水取りは春を告げる行事
朝礼ネタ215 2021/01/01 1月地域情報暖冬だと言われていましたが一転して寒い日が続いています。まだ1月なのでこの先2月、3月にはどのような天候になるのでしょう。
暖かさが懐かしくなる今日この頃ですが、毎年私はこのニュースがTVで流れると「春の到来」を実感します。
それは奈良東大寺の舞台を「お松明」をかついで走り回る童子の映像です。
「お水取り」と呼ばれる行事です。毎年3月14日が最終日のようですが必ずTVでこのニュースが流れ、春の到来を告げるのです。
この行事は非常に歴史があり、1260年以上も欠かさずに行われていると言われています。
東大寺の僧侶が3月1日から2週間の間、二月堂の本尊に万民の豊楽などを祈願する法要を行います。旧暦では2月1日に当たるので、「二月に修行をする法会」をもじり「修二会」とも呼ばれます。
その中で「お水取り」の儀式は、観音様にお供えする清水をくみ上げる儀式です。くみ上げられた清水を練行衆が道明かりとして「お松明」をかつぎ運んでいきます。
その「お松明」をかついだ童子が舞台を走り回り、下で見上げる観客に火の粉が降りかかります。それを浴びるとその年は健康で無事に暮らせるという言い伝えがあるのです。
暦を見ると春にまつわる言葉がたくさん書かれています。2月上旬の「立春」、3月上旬の「啓蟄」、3月後半の「春分の日」などは春のまつわるキーワードです。
しかし毎年不思議と「お水取り」という言葉を聞くと、私は「あーやっと春が来たか・・」とホッとするのです。まだまだ寒さはこれからですが、皆さんで「お水取り」が来るのを待ちましょう。