発想の転換が物事を好転させる
朝礼ネタ1980 2021/01/01 経営味の素は今では世界をも席巻するほどの日本の大企業となりましたが、ある時を境に一時期売上が落ち込んでしまう事態に見舞われてしまいました。
今でこそ、メインの看板商品である味の素だけではなく、さまざまな商品を世に送り出している企業ですが、当時は味の素単体の売上が会社の業績を揺るがすほどの一大事であったこともあり、どうすればまた消費者が味の素を買ってくれるようになるかということを社を上げて議題として取り上げ、試行錯誤が繰り広げられるようになりました。
商品自体の味に改良を加えるべきなのかであるとか、パッケージデザインを変更してみようかなどといった案や、そもそもコストダウンを図って、より消費者が求めやすい商品価格にするべきかといったさまざまなアイデアがあるなかで、結果的に採用されたのは、まさに目から鱗が落ちるようなアイデアでした。
そのアイデアというのは、味の素の瓶に開けられている「穴」のサイズを従来のものからより大きくすることでした。
そのようにすることで、今までと同様の使い方をしていても、より使用量が増えることとなるため、一人ひとりの味の素の購入頻度が上がり、それがそのまま売上販売数に直結することとなり、業績が回復したのでした。
誰もが気づくことができる、ほんの些細なことでありながらも、こういった発想の転換ができるかどうかによって、物事がより良い方向に導かれていくといったことの具体例であると言えるエピソードではないかと思います。