ニッカポッカの重労働における機能美はポッカレモンを生み出す
朝礼ネタ1972 2021/01/01 安全社会・経済現在、日本では「ニッカポッカ」といえば、土木・建設工事の作業服として多く見られるものとなりました。
もともとニッカポッカとは、オランダの男子子供服のスタイルを指しているものであり、語源はニッカーボッカーズ(knicker bockers)であると言われています。そのデザインは、膝下でくくる、ゆったりとしたズボンとして、立ったり座ったりと言う動作が楽であるところから、作業服として採用されるに至りました。
ニッカポッカが作業服として優れている点を挙げますと、足首部分が締まっている事で、裾が引っかかることがないといったところや、汗をかいた時に、足にペッタリくっつかないところが現場での重労働作業に勤しむ人たちにとって非常に使い勝手のよいと重宝されました。また、動きやすくするだけでなく、高所作業のとき、幅の広がった裾の部分が揺れることによって、風の強さを測るといった機能も兼ね備えていたことが実用的でもあったわけです。
熱や危険作業を伴う現場においても、肌に直接触れることのないような作りによって、労働者の安全をも担保してくれるといったメリットもあります。
このように、ニッカポッカは、工事現場などで働くひとにとって理にかなっているからこそ、最も多く採用される作業服となったと言えるわけです。
ちなみに、ニッカとポッカという企業がありますが、ニッカバーにレモン飲料を納入したことから1966年当時、作業服のニッカポッカからアイデアをもらって「ポッカ(レモン株式会社)」が誕生したそうです。