勝者のおごりは危険

  • 追加
  • 昔から「勝てば官軍」など、勝利者には権威と栄達が約束されるという言葉があります。
    もちろん、成功者にはそれなりのバックはあってしかるべきですし、資本主義の世界では当然ともいえます。

    一方100年前の日本では「敗者にも礼を尽くす」ことが重んじられ、世界はこの日本的な対応に驚嘆しました。
    日露戦争最大の激戦になった旅順要塞攻防戦で、日本の第3軍を指揮した乃木希典は莫大な損害を出しながらも旅順要塞を攻略します。

    降伏したロシア軍のステッセル中将ら露軍幹部は捕虜の屈辱を味わうところでしたが、乃木はできる限りの礼を尽くしました。
    後世に残る日露両軍幹部の写真は、降伏したロシア軍も帯刀し完全に対等の立場での撮影になっています。
    これは乃木の強い配慮からだと言われています。

    ステッセルは乃木の対応に感動し自分の愛馬を送ります。「ノ号」と呼ばれた馬は大切に飼育され日本でその生涯を終えることになりました。
    乃木の死に際しては匿名で香典を送るなどしていることから乃木の行動に深く感銘を受けていたことがうかがえます。

    転じて、今の我々はビジネスで厳しい競争にさらされています。
    明日は我が身とは言いませんが、ライバルを蹴落とすだけが仕事ではありません。
    お互いの健闘をたたえ合い、良いところは吸収し次につなげていくこと。
    競い合うことになったのも何かの縁。勉強させてもらったことを感謝することも時には必要かもしれません。

    自分を高めるきっかけになったライバルの存在は決して否定するだけでなく、肯定して優れているところは認めることが大切です。




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