日本国憲法第21条の表現の自由と悪影響
朝礼ネタ1804 2021/01/01 教育規則・ルール表現の自由は、日本国憲法第21条によって保証されている大切な権利です。
しかし、漫画やゲームなど特定の表現が子供に悪影響を与えたり、犯罪を誘発する可能性があるので規制すべきではないかという意見もあります。
当然規制には反対という人も多く、昔から様々な議論が交わされてきました。
私は、表現が人に悪影響を及ぼすことはあると思います。
例えば、永井豪先生の『ハレンチ学園』が流行った時、漫画の真似をしてスカートめくりをする子供もいたそうです。
これは表現の悪影響の一例と言えるでしょう。
では悪影響を及ぼす表現は規制しても良いのかと言えば、私はそれは違うと思います。
表現が人に与える影響は一律ではないのです。『ハレンチ学園』を読んでもスカートめくりなどしなかったという子供も当然いるはずです。
表現による悪影響を軽減する方法は、規制以外にもいくつかあります。
まず、私が重要だと思うのは教育です。
漫画でもアニメでも小説でもそうですが、フィクションに書かれていることは必ずしも正しいことではない、ということを子供のうちからきちんと教えることが必要でしょう。
また、レーティングも大切です。
過激な内容が含まれる作品、あるいはまだ判断能力が未熟な子供には適さない作品などには年齢制限を設け、分別のある大人だけが見られるようにするのです。
ただし、子供の発達には個人差がありますし、どこに線引きをするかというのは非常に難しい問題です。
いずれにせよ、教育とレーティングをしっかりやれば、表現による悪影響を減らすことは可能だと思います。