ちょうど良い塩梅の仕事
朝礼ネタ1762 2021/01/01 IT・テクノロジー効率化営業「ちょうど良い塩梅」の仕事というのはできているようでできていないものかもしれないと思ったことをお話しします。
ちなみに「塩梅」というのは「塩」「梅」と書きますね。料理の味付けの塩と梅酢がちょうど良い加減というところから来ているようです。
私の友人は企業のシステム部門にいて、いろいろなシステム屋さんから提案をもらってシステムを構築していく仕事をしていて、その友人から聞いた話です。
システムは1つが数千万円から億単位になるので、各社の営業がぜひうちの提案を採用してくださいと売り込んでくるそうで、億単位の案件になると、各社とも営業本部長なども出てきて、それなりの人数で時間をかけて練ったと思われる提案だそうです。
しかしながら、素晴らしいと思う提案はなかなかなく、大きくわけると次の3つが多いそうです。
1つは、松竹梅で言うと「スーパー松」な提案。
これでもかと良い機能を盛り込み、素晴らしいけれどそこまでは必要ない、素晴らしすぎて高額 といった提案。
2つめは、「自社の得意分野押し付け」な提案。
これが得意です、これからの時代はこれです と一般的には良いサービスらしきものを前面に押し出してくるが、うちが求めているものとは違うという提案。
3つめは、「重要事項を取り違えている」提案
構築するシステムに必要な条件は伝えてあるのに、「できれば費用をおさえたい」といった「できれば」で伝えたコメントを重要視してしまい、必要な条件を削ってまで安価にしているといった提案。金額が安ければ他社とのコンペに勝つだろうという勘違いはありがち。
友人は、どうして「伝えた条件をきちんと満たし、余計なものを追加しない」というシンプルなことができないのか、「ちょうど良い塩梅」の提案ができないのか、しかも毎回、この提案はどこが良くないとはっきり伝えているのに・・・と嘆いていました。
それを聞いて、営業だけではなく、仕事全般にこのようなことはありがちなのではと思いました。
不要なことまでやって時間をかけてしまったり、自分の得意分野に持ち込もうとしてしまったり、重要事項を見失ってしまったり。
そのようなことのないよう「ちょうど良い塩梅」の仕事を心がけて行きたいと思います。