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苦手意識が人を伸ばす

  朝礼ネタ1733  2021/01/01  故事ことわざ自己啓発

苦手意識が人を伸ばす。そんな風に感じることはありませんか。

今自分が任されている仕事について、少し振り返ってみましょう。例えば学生の頃、今やっている仕事をどのようにイメージしていたでしょうか? 当時は思ってもみなかったような業務、あるいは「自分には絶対向いていない」と鼻から決めつけていたような業務ではないでしょうか。

中には、昔から得意だった分野で今なお仕事を続けているという恵まれた方もおられるでしょう。しかし大抵の場合、苦労しながら慣れない業務に悪戦苦闘し、少しずつ力を身につけてきたのだと思います。

そして、たとえ後者であっても、今や会社の中でしっかりと役割を果たし、社会人として十分りっぱな働きをしているのです。

得意・不得意に関する若い頃の先入観がさほど意味のないものであったか、あるいは「苦手なことだからこそガムシャラに取り組んで、その分スキルを磨くことができた」と振り返る人もいるのではないでしょうか。

タレントの萩本欽一さんは、若い頃から司会に苦手意識があったそうです。事務所に「司会の仕事だけは入れてくれるな」と注文していたそうですが、いざ蓋を開けてみると、来た仕事のほとんどが司会業。観念して引き受けていたら、いつのまにかそれが、自分のキャリアの骨格をなす重要な仕事になったと言います。

「うさぎとかめ」ではないですが、得意なことには人はあぐらをかいて、あまり努力をしないものなのかもしれません。逆に不得意なことには、人はその強烈な苦手意識をバネに懸命に頑張り、本当に確かな力を身につけることができるのかもしれません。

苦手意識が人を伸ばす。苦手なことへのチャレンジで、新しい自分が見つかるかもしれませんね。

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