見守るだけで人は育つ

  • 追加
  • ある小学校の話です。各クラスごとに花壇があり、先生とともに種植えをしました。先生はその後何の指示も出しませんでした。児童たちが自分達で考えて、どうやって花壇の花を育てていくのか見守ることにしました。

    花壇は教室から見える位置にありました。次の日の朝、1人の児童が水やりに行きました。花壇は1人で水やりするのは大変だったので時間がかかってしまい疲れて帰ってきました。その次の日も同じ児童だけが水やりをしました。

    しかし、その次の日から水やりに行かなくなりました。1人でしていて嫌になったのでしょう。他の児童はその時間遊んでいるので、自分だけがしんどい思いをしているのがやりきれなかったのでしょう。ですが、花壇のことが気になり、窓から花壇ばかりを見ていました。そんな様子に別の児童が気づきました。そして、花壇のことを思い出して、水やりに行くようになりました。それを見た最初に水やりをした児童も嬉しくなり、また行くようになり、2人でいっしょにするようになりました。

    それに他の児童も気づき、何日かすると全員で水やりをするようになりました。その後、しばらくそのような状態が続きましたが、段々児童達も毎朝するのに飽きてしまい、また全員ですると花壇に水をやり過ぎていることが分かる様になりました。

    児童達は話し合いをし、順番で水やりをすることにしました。そうしている内に花を育てるには水やりだけでなく、雑草を抜いたり、肥料をあげる必要があることに気づき、さらに役割分担をしました。

    先生はこの間何もしませんでした。ただ教室から花壇にいる児童たちを見守るだけでした。花が咲いた時、児童達はとても喜んだそうです。

    人を信じて、指示を出さず、見守るだけの教育も時には大事であると思いました。




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