師走の多方面的考え方を語りたい
朝礼ネタ906 2021/01/01 12月故事ことわざ
12月の声を聴くとやはりみなさんも1年の終わりであることを実感すると思います。
他の月と長さが違うわけでもないのに、「ああ、今年も1年が過ぎていくのか」と思うことでしょう。1年間のまとめであると共に次の年への橋渡しとなる月なのでそのように感じるのだと思います。
仕事では、よく時間との勝負という言葉がつかわれます。
この言葉は、この12月には、他の月よりももっと確実に実感されるものと思います。なぜならば、仕事上のお客様に「では、来年までその案件について待ってください」とは、言いづらいものがあるでしょう。信用を失わせてしまうかもしれません。「時は金なり」とも言いますがやはりやるべきことは、今年中にやってしまわなければなりません。
太陰暦と太陽暦の違いがありますので、今とは、月日はずれますが、大晦日の江戸はよく落語の借金とりの題材となります。ここでも、大晦日までに借金をとりたてること、話を変えれば仕事の始末をつけておくことが大事であるということです。太陰暦の世では、晦(つごもり)は月隠(つきごもり)、月が隠れる月末そのものを指し、一年が終わる晦日ですので、「大晦日」と呼ばれるようになったのですね。やはり、1年のしめくくりがこの12月であるということでしょう。
やはり、12月はいろいろなことについて、勿論仕事についても忙しい時期です。飲み会も多くなるでしょう。しかし、「師走」なのです。体の調子を整えながら仕事の締めくくりを行うこと。それが、新しい新年をすがすがしく迎えられるポイントになることです。