エアウィーブのブランド戦略が凄い
朝礼ネタ771 2021/01/01 経営エアウィーヴと言えば、今や知らない人がいないくらい有名なブランドですが、商品はマットレスです。
みんなが使うものですが、マットレスに関して「何を使っている?」なんて人から聞かれるものではなく、必要ですが、このブランドがほしいという強い思いも無い商品でした。
このマットレスのブランド戦略に大成功して急成長したのが、エアウィーヴです。
これまでのベッドやマットレスのコマーシャルのイメージは、仕組みや機能を全面にアピールして、大物俳優を起用して高級感を訴えるようなものでしたが、エアウィーヴが取った戦略は、テニスプレヤーの錦織選手、フィギアスケーターの浅田選手に無償提供して使ってもらうことでした。
トップアスリートが愛用することによって、商品を事細かに説明することなく、消費者に「良い商品」ということを印象づけることができたのです。
また画期的なことは、空港を広報活動に利用したことです。
競技に必要な道具やウェアは、試合中にスポンサーが分かりますが、マットレスは寝室を放映することができないですからPRできません。
それで行ったのが、マットレスのケースを作り、試合の遠征に持ち歩いてもらうことでした。
人気の選手が海外で良い成績を上げると、マスコミは空港でカメラを構えて待っています。
そこへ選手はエアウィーヴを肩にかけて帰国してくる、その映像が全国へ流れるのですから、商品名とアスリートが肌身離さず持ち歩く良い商品ということをPRする、生のCMになるのです。
マットレスを誰もが知るブランドに仕上げた影には、常識を破りながらも、計算されたブランド戦略があったのです。
仕事で行き詰った時には、いままで常識としていたことを、疑ってもう一度考えてみると、新しいやり方が見えてくるのかもしれません。