ローリスクローリターンな決断も評価されるべき
朝礼ネタ6121 2025/06/15 ビジネス今日のビジネスシーンにおいては、リスクを取ることが賞賛されています。
勝負に打ち勝つためには、時としてリスクを意識的に取らなければいけません。
ライバル企業が本気で動く前に、自社が先んじて大胆なアクションを起こせば、その分だけアドバンテージが強く握れます。
ビジネスチャンスはある日突然訪れるものです。
先行きが見通せない局面においても、不安に飲み込まれず積極的に決断を下していく、そういったスタンスがリーダーのポジションには求められます。
ただし、むやみやたらにリスクを取ればいい、という事でもありません。
昨今、奇抜なアイデアや前例がまるでないプランを提案する事が賞賛され過ぎている感も否めません。
確かにアグレッシブな発想がなければ、組織は停滞するばかりです。時にはハイリスクハイリターンな決断も要求されます。
しかし、ただただ斬新なだけの企画や発想だけでは、結局具体的な成果が得られません。
これまで守り抜いてきた職場の伝統や慣例などをみすみす打ち捨ててまで、リスクテイクを優先するか、改めて考えたいところです。
文字通り斬新なアイデアを実行する事自体が目的にすり替わっていないか、リーダーは厳しい視線で決断を再検討しなければなりません。
あえて保守的な選択を取ること、社内の伝統をこれまで通り守る事、こういったスタンスは今どきあまり評価され難いかもしれませんが、状況が分かりづらい時は無暗にハイリスクハイリターンな決断は取らず、良い意味で無難な手段を優先し、ローリスクローリターンな結果を確実に手繰り寄せたいものです。