感情的に怒れば若手が育つ、それは勘違いかもしれません
朝礼ネタ6033 2024/12/27 ビジネスコミュニケーション「ていねいに話すよりも、感情的に怒った方が若手社員は私の思い通りに動いてくれる」こんな考え方はちょっと危ないです。
確かに若手の指導には厳しさが必要です。若手が離職しないように甘く甘く接し過ぎると、肝心の仕事の指導が出来ません。
とは言いましても頭ごなしに激怒していては、それこそ若手が育ちませんし、上司としてのマネジメント力が疑問視されかねません。
いわゆる体育会系の世界でも、この頃は単なる厳しい指導から脱却しています。
成果を挙げる一流の部活のコーチたちは感情的な指導をしておらず、選手一人ひとりに寄り添い、その人に合った教え方を柔軟に実践しています。
感情的に怒鳴った方が部下は瞬時に動く、こういった現象は確かに組織内で見られるかもしれませんが、それは上司の指導が良いのではなく、ただただ部下の方が恐怖を感じておびえながら言われた通りに作業しているだけです。
それでは部下の自主性が育ちませんし、若手からはいつも怒っているアンガーマネジメントが全然出来ていない残念な上司だだと見られてしまうでしょう。
実際にそうですし、もう昭和の時代の「スポ根漫画」のような指導は流石に時代遅れだと思います。
なにか部下がミスをした時なども、相手の立場を想像して、どんなところで躓いてしまったのか素直に考えてみましょう。
自分も昔は若手社員時代、大勢の上司に迷惑をかけてしまっていたな等と当時の感覚を思い出してみるのも良いかもしれません。
乱暴な言葉遣いはNG、ていねいに話す習慣を普段から身に着けておき、具体的なテクニックやハウツーを論理的に伝えられるように上司側も努力を怠ってはいけないと思います。