仕事の守・破・離について
朝礼ネタ6032 2024/12/26 心理・メンタル故事ことわざまず、「守・破・離」とは、日本の茶道や武道などにおける師匠と弟子のあり方のことで、それらの修行のプロセスを「守」、「破」、「離」の3段階で表しています。
もとは千利休の「利休道歌」にある「規矩作法 守り尽くして破るとも離るるとても本を忘るな」を引用したものとされています。
今日はその「守・破・離」の教えを仕事に置き換えて話してみようと思います。
「守」とは、新入社員や初めて仕事をする方に向けた教えで、上司や先輩社員の教えや考え方を忠実に守ることから始まります。まず何事も型を身に付けなければいけないということです。ただし、上司や先輩社員の言われたとおりにやる段階なので、仕事のやりがいや楽しさを感じることも少ないので、仕事をしている中で、一番つまらないかもしれません。
次に「破」は、「守」で身に付けた仕事の型を破るということです。仕事においても人のやり方をただやっているだけでは、それ以上成長もしません。また、自分に合うやり方を探し、実践することで、仕事の楽しさも増えていくことでしょう。
最後に「離」ですが、完全に自分のやり方、仕事の進め方を確立し、周囲へ多大な影響を与える段階です。自分しかできない仕事をできるようになるため、責任は大きくなり大変かもしれませんが、その分大きなやりがいを得られるようになる段階でもあります。
「守・破・離」について説明しましたが、私も若手の時代は、上司の言うことをまずは必死に取り組み、この仕事のやり方を徹底的に学びました。その後、色々な仕事をしましたが、その若手の時の経験からも、やはり一番最初の段階である「守」が言うまでもなく一番重要です。基礎を十分に積み上げてこそ、その先の大きな仕事ができるようになります。
皆さんも「守・破・離」を意識して仕事に取り組んでみてください。